3分水槽クッキングの章
今日は癒し効果抜群、緑鮮やかなヘルシー小型水槽を作っていきます。
どうもこんばんは田吾作です。
塩が混ざったショッパイ水槽からいったん離れて、
手軽にできる小型ジャングル水槽を紹介します。
用意するものはまずこちら、
空の水槽です。
空の水槽を見つめ、中の水景を夢想する。
「ここに水草を植えたいな」
「あの魚の泳がせたいな」
この瞬間こそアクアリウムの醍醐味かもしれませんね。
思いふけってつくった水景を忘れないように描きおこします。
どうですか、拙い画ですが「わびさび」を感じませんか?
コンセプトは
「アジアの湿地帯」に迷い込んだかのような水景。
水中では水草が生い茂り、小型美魚が戯れる。
水上は草が茂って水中と水上の境目があいまいになる感じです。
では早速、制作に移ります。
まず、陸上植物を植えるための小かごをつくります。
これを水槽にセット、
小カゴには園芸用の軽石を下に敷き、その上に砂利とソイル(土を固めた肥料)をしきつめます。
このカゴは水槽の中で植木鉢の役割をします。
フィルターは外掛け式フィルターを使います。
CO2は無添加でいきます。
某氏からいただいた粒がキメ細かい「餅砂」と、目が少し大きい砂利をほんの少量ブレンドしたものを敷きます。
砂利の目が不均等になることで
「川底感」がでます。
奥側には水草を植えたいのでソイルを敷き詰めます。
次に水を注ぎます。
底砂が舞わないように僕は底面にラップを敷いて
ゆっくり注水します。
注水するだけでワクワク感だけ倍増し、
ご飯二杯はいけます。
水草を植えていきます。
手前に背丈の低い水草、奥に背丈の高い水草を植えることで遠近感がでて、水景が立体的に見えます。
こちらでひとまず下ごしらえは終了。
そしてここから2か月寝かせます。
(3分とは概念であって、時間的な尺度を表す単位ではないッ!!!)
アクアリウム道っていうのはねぇ、
こう、「侘びさび」なんだよ、
サムライの精神に通じるものもあって、
水面(みなも)に魂を込めることから始めるんだ
スーーゥ...(吸)ハァーー...(吐)
生い茂ってください…
生い茂ってください…
ありがとう...ありがとう....
合掌、
田吾岡弘、
そして2日月後。
ワシャア
詫び草からこれでもばかりに水草が伸びて、水面を覆いました。
モッサァ
左奥のクリプトコリネは陰性植物のため、少ない光量でも育ちます。
バサァ
フサァ
水中の中ではミクロラスボラ・ハナビがじゃれあいます。
いや~、茂ったね、ワッハッハ。
茂ってくれたことで見事に水面と陸地の境界が曖昧になり、自然界に近い形になったかなと思いつます。
水草ジャングルの中で魚が戯れていい感じです。
※こちら2020年6月にセットして、8月の一番茂った時の写真です。夏場は他シーズンと比べても植物の生育がかなり早いように感じます。
さあて、今はどうなったでしょうか
それはまた今度したためます。
アディオス
汽水水槽の章
お前も汽水をやらないか、
杏寿郎?
どうもこんばんは、田吾作です。
今日はうちの汽水水槽を紹介したいと思います。
そもそも汽水とは何か
すごくざっくりいうと、海水と淡水の混ざりあった塩分の少ない水をのことを言います。
海と川がマリアージュしている区域が汽水域です。そこでは川に住む魚もいれば、海で見られる魚も生息してたりします。
それってものすごくロマン感じませんか(恍惚)
そんな水域を表現したくて汽水水槽を4年前にたちあげました。
汽水づくりについて
汽水作りは海水の塩分濃度(30~35‰※)を下回るように、マリンソルトを水道水に溶かして作ります。
※ ‰→パーミルと読みます。
千分率を表す単位で、パーセント(百分率)より小さい単位です。
うちの汽水は約6‰、海水の1/6かそれ以下なのでだいぶ薄いです。
塩分濃度は比重計を使って図ります。
【テトラ社の比重計、外側の目盛の「Salitany」で塩分濃度をチェックしてます。】
比重計がなかったときどうするか。
最悪頼るは己の味覚です。
舌に全集中して塩味を見ます。
【汽水原雄山、頼るは己の洗練された味覚】
(スゴイ余談ですが、むかし新潟のA●Aに行ったとき館長らしき男性が「ア●ノさんは水槽の水をウィスキーで割って飲んでますよ」と言ってました。正直ひきました。
そのぐらい綺麗らしいですが、うちの水槽の水でやったらパツイチでお腹ぶっ壊しですね。)
話がそれましたね。ここでお話しして置きたいのが、
汽水を薄めの6‰に設定しているのには理由です。
それは汽水魚を飼いつつ、少ない塩分でなら耐えられる水草を栽培、かつ熱帯魚も飼育したいからです。
とっても欲張りでしょ。
本来、水草は塩分に耐えられず、浸透圧の影響で枯れてしまいます。
ただ一部、塩耐性のある水草があります。それがバリスネリアの種類とマツモです。
これらは経験上6‰以下だったら育成できるようです。
このお話の詳細は今度、汽水緑化の章でしたためたいと思います。
唐突ですが我が家の飼育魚の紹介をしたいと思います。
【魚類】
淡水ハオコゼ
この水槽の主、キング・オブ・タンク
淡水カレイ
砂中のステルス捕食者
クローキンググラミー
タネハゼ
あんまりでてこないが、餌の時は出てくる。
節操ない。
アベハゼ
隈取と黄色のヒレがかっこいい
ブルースポットゴビー
白っぽく光の当たり方によってはきれいな青点が見える
ヒナハゼ
アイドル要員
インドネシアのヒナハゼ
アイドル要員
【甲殻類】
ハオコゼの餌 兼 残飯処理要員(スカベンジャー)
オコゼの餌 兼 苔採部隊
テッポウエビの一種
土木作業要員、ハゼ類に隠れ家を提供
タテジマヨコバサミ
残飯処理 兼 枯草処理
以上こんな感じです。
限られてますが海の生き物と淡水の生き物を飼えるのが汽水水槽の魅力。
最後に一言。
お前も汽水をやれ!
杏寿郎!!(2回目)
淡水ハオコゼの章
どうもこんばんは。田吾作です。
今日はみなさん大好き「淡水ハオコゼ」について紹介したいと思います。
ふわふわゆるゆるおだやかに泳ぐさまは非常に愛嬌があります。
しかし…。こいつは「毒魚」です。
海外版ウィキには「インド西太平洋地域の沿岸生息地で見られるオニダルマオコゼの一種です。」と紹介されています。
かの有名な毒魚「オニダルマオコゼ」と親戚なんですねぇ。
ぼくも一回刺されましたが、親指がウィンナーになってしまいました。
もう一度いいます。親指がウィンナーになってしまいました。
さされた瞬間は激痛です。どれぐらい痛みかというと、
普段寡黙で通ってる僕が、痛みあまり「ンムゥゥゥン!」と押し黙ってしまうほどの痛みです。(じゃあ、寡黙なままじゃん)
タンパク毒は熱で分解するので、すぐに熱いお湯に幹部をつけ「熱ッ!痛い!アツッ!イタイ!キモチィィ!モット!(感度3000倍)」を繰り返すとだんだん治ってきます。
刺された傷も勲章です。
バトル漫画みたいに殴り合って「強敵(とも)」になったような感じで、不思議と愛着が深くなるもんです。
次は簡単にオレ流の飼育方法を記します
【餌について】
飼育して3年がたちました。
2cm程度の時は冷凍アカムシ、冷凍ブラインシュリンプ、冷凍ホワイトシュリンプを与えていました。それから4cmぐらいになった時からアカヒレやスーパーで買った刺身用アマエビを与えました。
今は7~8cm程度にまでゆっくりと成長し、冷凍カワエビと活ヒメダカを中心に与えております。
普段は隠れ家にひきこもっているので、餌(冷凍カワエビ)を隠れ家前に置いておきます。
ひきこもりの息子を抱える母が息子の部屋の前に食事を置く様子さながら、
「ハオコゼちゃんごはんよ、おいておくわね~。」
と言い、水槽から少し下がるとヨタヨタでてきてパクリと食べます。
【混泳について】
泳ぎは非常にすっとろくて、どんくさいです。
アマヤカシチャッタノナカ~、ソコガカワイイ
他魚との混泳もそんな気を遣ってません。
口に入らないサイズであれば無問題だと思います。
ただし、口に入りそうで、かつ動きが鈍い魚は餌になってしまうでしょう。
【水温・塩分について】
水温は22~30度ぐらいまで行けます。
昔ヒーターが壊れて15度ぐらいまで水温が下がった時は、普段底面でじっとしているのに、その時ばかりは水面付近をゆらゆら泳いでました。
あの時はごめんね。
塩分については、
淡水という名前がついていますが、塩分は間違いなく必要と思います。
長期飼育するなら、経験上「淡水」ではなく「汽水」ででしたら可能だと思います。
実際、うちでは4~6‰(海水が32‰だとする役1/5~6の塩分濃度)で現在3年以上、飼育しています。
ではなぜ6‰か、それは淡水性の水草の栽培と両立させるためです。
こちらはおいおい記事にしたいと思います。
【まとめ】
隠れ家必要です。縄張りは主張しません。混泳できます。ただし塩分は必要です。
そんな感じです。
次は別の魚についても書いていこうと思います。